2026.09.14(月) / 21:22

不採用を、自由に近づくための材料にする

最終更新
2026.09.14
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先日面接を受けた企業から、不採用の連絡が届いた。

今回は、これまでの転職活動の中でもかなり具体的なフィードバックがあった。

不採用理由として挙げられていたのは、

  • 自分のスキルと企業の技術環境がマッチしなかった
  • 自分のやりたいこととポジションがマッチしなかった
  • 自分のやりたいことが不明確だった

というものだった。

一方で、技術スキルについては、今回の選考では評価対象にしていないとも書かれていた。

面接担当者からは、

「これまでの職務経験を聞いたうえで、フィットするプロジェクトがすぐに見つからない」

というフィードバックもあった。

そして、自分の強みとしては、

傾聴力、理解力

を挙げてもらった。

逆に課題としては、

マネジメント志向、チームビルディング能力、自己表現力、ストレス耐性

などが挙げられていた。

ここまで具体的なフィードバックをもらったのは初めてだった。

でも、不思議と傷つかなかった。

むしろ、

ああ、かなり的を射ているな

と思った。

「落ちた」ではなく、「合わなかった」

以前の自分なら、不採用になると、

「自分の技術力が足りないのではないか」

「自分そのものを否定されたのではないか」

と考えていたかもしれない。

しかし今回は少し違った。

企業側も、自分をどのプロジェクトに配置すればいいのか明確に描けなかった。

自分自身も、面接後に、

「本当にここで働きたいのか」

という確信を持てていなかった。

仕事の内容やテレワークには興味があった。

一方で、実際に求められる技術水準や、自分が担当する具体的な仕事については確認したいと思っていた。

だから今回の不採用は、

能力があるか、ないか

という単純な話ではなく、

自分と企業の現在地が合わなかった

ということなのだと思う。

これは転職活動を一歩前に進めるデータになった。

自分の「やりたいこと」は、確かに曖昧だった

企業から、

「やりたいことが不明確」

と評価された。

これはかなり納得できる。

面接を受けた時点では、

「Pythonを使いたい」

「設計・実装をやりたい」

「テレワークしたい」

という条件は持っていた。

でも、それらの奥にあるものまでは、自分でもまだ言葉にできていなかった。

その後、自分のこれまでの職務経験を振り返った。

PentahoからPython ETLへ移行した仕事。

Pentahoもpandasも初めてだった。

それでも、既存処理を各ステップに分けて、

「この処理は何をしているのか」

「Pythonではどう表現するのか」

と一つずつ調べながら進めた。

そこで自分の仕事の進め方が一つ言葉になった。

分からないものを、自分が理解できる単位まで分解する。

これはPython ETLだけではなかった。

他人が書いたコードを読むときも同じだった。

知らないものを一気に理解しようとはせず、少しずつ理解する。

自分はこういう仕事の仕方をする人間なのだと思う。

コードを書きたいだけではない

今回のフィードバックには、

「プログラミングだけで仕事は完結しない」

という趣旨のアドバイスもあった。

これはその通りだと思う。

会社員として働けば、他人とのコミュニケーションは必ず発生する。

レビューもある。

進捗共有もある。

他部署との調整もある。

だから、

「一人で誰とも関わらずコードだけを書きたい」

のであれば、会社員という働き方そのものが合わない可能性もある。

一方で、自分は他人と一切関わりたくないわけではない。

むしろ、自分が理解したものを言葉にして伝えたり、誰かに使ってもらえるものを作ったりすることには興味がある。

最近、テクニカルライターという仕事にも強く惹かれている。

技術を理解する。

分からないものを分解する。

そして、それを他人にも理解できる文章にする。

これまでブログを書き続けてきたことも、仕様書を書いた経験も、無関係ではなかったのかもしれない。

自分は「会社員になりたい」のだろうか

転職活動を続けながら、もう一つ考えるようになった。

自分が本当に欲しいものは、

会社員という肩書きではない。

欲しいのは、

自分が自然に集中できる時間に仕事をして、価値を生み、その対価で生活できること

なのだと思う。

以前、Web制作のフリーランスをしていた頃は、納期という制約はあった。

しかし、いつ仕事をするかについてはかなり自由だった。

朝にやってもいい。

夜にやってもいい。

途中で休んでもいい。

成果物を期限までに完成させればいい。

あの働き方には、会社員にはない自由があった。

最近、改めてそれを思い出している。

フリーランスは技術力が高い人だけのものなのか

フリーランスと聞くと、

「ものすごく技術力が高い人でないと無理なのではないか」

というイメージがある。

もちろん、技術力は必要だと思う。

ただ、それだけでもない。

仕事を理解する。

分からないものを調べる。

タスクを分解する。

納期を管理する。

必要なところだけ質問する。

最後まで成果物を完成させる。

考えてみれば、自分は以前のWeb制作でもそういうことをやっていた。

そしてPython ETLの仕事でも、未経験だったpandasを学びながら、最終的には一連の作業を完遂した。

だから、

理想の働き方を獲得するために必要な技術なら、学べるのではないか

と思っている。

これは楽観論ではない。

自分には、過去に実際に集中して学んできた経験があるからだ。

これからはAとBの2つの市場を見る

これからの転職活動では、2つの方向から市場を見ることにした。

Aは、Python、バックエンド、データ処理、API開発。

今ある経験をさらに深めて、

設計、実装、テスト、クラウド、リリース、運用まで自分でできる範囲を広げていく。

Bは、テクニカルライター、技術ドキュメンテーション。

技術を理解し、文章に変換する仕事。

これは今回初めて見えてきた、新しい道だ。

どちらを選ぶとしても、共通していることがある。

分からないものを理解する。
理解したものを形にする。

コードになるかもしれない。

文章になるかもしれない。

アプリになるかもしれない。

形式はそれほど重要ではないのかもしれない。

会社を選ぶために転職活動をする

これまでは、

「どうすれば企業に採用されるか」

を考えることが多かった。

これからは少し視点を変える。

自分が次の1年間をどこに投資するか。

会社も自分を選ぶ。

でも、自分も会社を選ぶ。

自分が自然に努力できるか。

自分の強みが使えるか。

一年後に何が残るか。

時間と場所の自由に近づけるか。

そういう観点で求人を見る。

求人票ではAランクに見えても、実際に人と話してみれば違うこともある。

それも失敗ではない。

市場観測が一つ進んだということだ。

自由のために

今回、不採用になった。

でも、転職活動は後退していない。

むしろ、

自分がどんな場所では力を発揮しにくいのか。
何を言葉にできていないのか。
本当はどんな働き方が欲しいのか。

それが少し見えるようになった。

会社員という枠の中で、自分に合う場所が見つかるかもしれない。

Pythonエンジニアとして独立するかもしれない。

テクニカルライターになるかもしれない。

自分でアプリを作って販売するかもしれない。

まだ分からない。

ただ、目的は少しずつ明確になっている。

自分が自然に集中できる方法で価値を作り、自分の時間を自分で選べるようになること。

その自由を獲得するためなら、技術を学ぶことにも時間を使える。

今回の不採用も、そのための一つの材料にする。

焦らず、でも止まらず。

自分が理解できる単位まで分解して、

また一つずつ進めていく。