感情は伝染する。だからこそ、自分から整えていく

はじめに
自分が調子が良い時には、他の人の調子が悪く見える。
反対に、自分の調子が悪いときは、他の人の調子が良く見える。
そんなことについて書いていこう。
相対的な視点と社会心理学
今回の記事は、社会心理学とも密接に関わっていそうだ。
自分の中で完結している事象ではなく、他の人との比較が入っているから。
私たちは、他者を鏡にして自己像を捉えている瞬間がある。
チャールズ・クーリーという社会学者はこれを「鏡映的自己」と呼んだらしい。
スーパーの店員さんに見る「投影」
スーパーの店員さんの機嫌が悪いと感じることがたまにある。
愛想良く接しているつもりでも、機嫌の悪さを隠しきれていないという場合がある。
自分の機嫌も悪いと、ちょっとした店員さんの態度が自分に原因があるのかもしれないと思ってしまうだろう。
これは「投影」という心理学の現象である。
自分の機嫌がいいときは、少し見下してしまうような気持ちになってしまう。
そんなことはしない方がいいが、本能的に見下してしまっている気がする。
システム1とシステム2の思考
ダニエル・カーネマンが書いた本で「ファスト・アンド・スロー」というのがある。
これによると、人間の思考は、早い思考と遅い思考に分かれる。
早い思考は、さえない人を見た時に、見下してしまうような思考回路のこと。
性欲や怒りとも密接に関わっているだろう。
一方、遅い思考は、仕事をしている時に現れるような思考。
熟考の思考システムとも言える。
重要なのは、システム1を自覚した後、システム2で上書きしていく習慣を育てること。
ネガティブな態度は伝染する
フキハラ(不機嫌ハラスメント)という言葉があるように、ネガティブな態度や雰囲気はすぐに伝染してしまう。
この対策は、アファメーション(肯定的自己対話)。
ポジティブな言葉を自分に大量にかけてあげる。
もっとも優れた手段が一人カラオケ。
一人カラオケで、自分にとってポジティブな曲を気持ちを込めて丁寧に歌おう。
そうすれば、涅槃が訪れる。
今により集中できるようになる。
過去のとらわれ、未来の不安から逃れることができる。
今に集中している人が行う仕事を世界が放っておくはずがない。
結果は後からついてくる。
期待しなくても大丈夫。
今この瞬間のキネーシス(現実活動的)な行動が、未来の自分を輝かせてくれる。
人間には、ネガティビティバイアスがあるから、それにとらわれないように、ポジティブなアフォメーションを積極的に行っていこう。
メモ書きでも構わない。
音楽と感情の共振
歩きながら曲を口ずさむというのはおすすめ。
音楽は、現実に即している。
テレビ番組やYouTubeのようにエンターテイメントではない。
私たち一人ひとりの現実に呼応している。
心のこと線が音楽と合わない時もあるだろう。
でも、これはまさしく自分のことを歌っている!
と感じる瞬間がいずれ訪れる。
その瞬間を大事にしていただきたい。
私たちの心の複雑さを音楽の波に合わせて同調させよう。
ネガティビティ・バイアスに抗う
ネガティブな思考や態度や言葉も波のように伝染しやすい。
人間には、生存本能から来る「ネガティビティ・バイアス(否定性バイアス)」があるから。
それに屈せずに、現状を受け入れ、未来を作り上げていく言葉で頭の中を満たしていこう。
脳は、自分が日々繰り返している言葉に影響される。
だからこそ、ポジティブな言葉をメモに書き出すだけでも効果がある。
Find Euphoria in Dystopia
世の中は腐っている。
正確にいうと、腐ったように見える世界も多く存在する。
でも、世界は美しい。
少なくとも自分の半径1m以内は、美しい。
そう信じきってしまおう。
そうすれば、どんな汚れた世界にいたとしても、あなたがシェルターになる。
この世界がどうであれ、あなたがこの瞬間に灯す言葉や行動は、確実に未来を変えていく。
この美しい物理法則にあふれた宇宙の中の地球という水の生命の惑星で、美しい世界を共に作り上げていこう。
これを読んでいるあなたの検討を祈っている。
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