具体と抽象
はじめに
言葉自体が十分抽象的だ。
りんご
目の前に複数のりんごが並べられているとして、それぞれ一括りに「りんご」と呼ぶことができるのが抽象の力。
具体的に表現しようとするならば、へたから〇〇cm離れたところに傷が付いている赤い球体というような表現になる。
ある特徴を抜き出すことが抽象化
いくつか特徴がある中で、ある特徴を抜き出すのが抽象化するということ。
Aさん、Bさんをまとめて人間と呼ぶ。男性と女性も抽象化して、人間と呼ぶことができる。
ピラミッドをイメージすると分かりやすい。頂点に行くにつれて抽象度が上がる。自分を抽象化すると男性、男性を抽象化すると人間、人間を抽象化すると生物、生物を抽象化すると存在、存在を抽象化するとピラミッドの頂点に行き着くかもしれない。
RADの「ます。」という曲に、「なんやかんやと、溢れてるけど、ここにあるもの、ここにないもの、それがすべてです」とある。
抽象的な言葉は解釈が人によって異なる
楽しいという言葉は、抽象的だ。
人それぞれ頭の中に思い浮かべるイメージが違う。
読書をしている時に感じる「interesting」な楽しいなのか、仲間と飲み会をしてワイワイしている楽しいなのか。
人それぞれの過去の経験によって「楽しい」という抽象語の定義が変わってくる。
しかし、おおよそあっているはず。
微妙な差異を理解し合うために、言葉を交わすことが必要。
自分が理解していることを相手も分かってると思わない方がいい。
相手が話したことも自分が理解できたと思わない方がいい。
相手と同じレベルで理解できているわけではないから、いくらでも会話の余地がある。
相手も理解していることを全て言語化出来てるわけではないだろう。
別の角度から質問することで、違う回答を引き出すことが出来るだろう。
2024年6月2日追記
とんかつ屋の店員さんに「正面の席へどうぞ」と案内された。
「どこ?」と思ってしまった。
店員さんが思い浮かべる「正面」と自分が見ていた「正面」が異なっていたことが原因だ。
このように抽象は人によって解釈が異なる。
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