動的平衡という概念がとても魅力的

はじめに

大阪・関西万博で「動的平衡」という概念を知った。

これは、変わり続けるからこそ、安定するということ。

命について、動的平衡で説明できる。

動的平衡をあらゆる場面に応用させる

命以外でも、心の状態にも応用することができる。

旅行に行ったあとに、心が安定するということはないだろうか?

これも動的平衡。

不安定な人混みに身を置いたり、雑多な情報を脳に入れることで、動的平衡としての秩序が保たれる。

今日の朝、万博の後にホテルで長い時間睡眠をとっていた。

朝、心の不安定さを感じた。

しかし、外に出て、自然や多くの人を観察したり、コンビニで買ったスタバのアイスコーヒーやミックスナッツなどを食べたりしていくと、心が安定するのを感じた。

これも動的平衡。

平衡(安定)は、止まっているから得られるのではなく、動いているから得られるというのが動的平衡。

動的な安定状態を指す。

運動すると頭がスッキリするのも、飲み会でワイワイ騒ぐのが楽しいというのも動的平衡の一種。

生命という密室の空白では、動的平衡の動きの中に生命が位置付けられていると捉えることができるだろう。

生命はダイナミックな躍動

生命が始まる前や、終わった後が平衡状態。

生命が動きである。

そのため、鼓動が存在する。

鼓動が止まれば、この広い宇宙の平衡に貢献することができる。

万博のパビリオンの建物は、生命の動的平衡を具現化したらしい。

https://www.expo2025-fukuoka-shin-ichi.jp/

シグネチャーパビリオン
いのち動的平衡館
福岡伸一がプロデュースするシグネチャーパビリオン※「いのち動的平衡館」では、
テーマである「いのちを知る」を提示します。
ふわりと浮かんだ大きな屋根をもつ建築は、
生命が動的平衡を保ちながらうつろいゆく流れの中で、
一瞬だけ立ち現れる自律的な秩序を表す姿を具体化しています。

ベルクソンが「坂に抵抗するのが私たち」という言葉を残したらしい。

福岡さんは、「生物と無生物のあいだ」というベストセラーを出版されている。

宇宙は無限にエントロピーが増大していく。

生物がそれに逆らって、生命という空白を形成している。

やがて、生命に終わりが来て、再び宇宙の増大するエントロピーの中に組み込まれていく。

無限の中に突如立ち現れた有限性のある私たち。

まるは、無限の中に組み込まれていた。

もともと生物がいた場所だ。

みんな膨張し続ける宇宙の中に帰っていく

宇宙は一つ。

みんなゴールは一緒。

そう考える時、自分の命が輝いて見える。

他の人の命も同様に。

うつろう建築
ふわりと浮かんだ大きな屋根 生命がうつろいゆく流れの一瞬の状態であるように
一本のリングは重力や風などの流れに抗うことなく
その力を借りるようにつねに形を変え動的なバランスをとりながら浮かび上がる

半年後 生命がいのちのバトンをつなぐように 
リングは形をかえ大きな循環の流れの中にかえっていく

うつろいゆく生命のような建築

建築家 橋本尚樹

この万博にも、やがて終わりが来る。

その時に、この建築も取り壊されるのかもしれない。

まるで、有限な自らの生命を無限の宇宙に手渡すかのように。

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