回送列車に乗ってしまいそうになった話
はじめに
先ほど、自分が回送列車に乗っていることに気づかず、危うくそのまま回送列車ごと運ばれてしまうところだった。駅員に発見されて窮地を免れることができたが、この体験を通じて、JRのルールについても少し知ることができたのでシェアしたいと思う。
JRのルールに関しては、社員が情報を漏らすことは機密違反になるが、利用者の視点で話す分には問題ないだろう。それでは、この出来事を振り返ってみる。
体験の状況
18時31分発の豊橋行きに乗る予定だった。その時刻は18時ちょうどくらいだったが、近くの路線では18時10分頃に電車が来る予定だった。それにもかかわらず、31分発の電車に乗ることを選んだ理由は単純だ。暖房が効いていたからだ。
寒さに耐えられず、自分の快適さを優先させてしまった。だが、乗った瞬間にドアが閉まり、思いもよらない展開が始まった。
ここで困惑したのは、駅の電光掲示板には「回送」という表示が一切なかったことだ。通常、回送列車には「回送」の表示が明確に示されているはずだが、その時は何も記載されていなかったため、普通の列車だと思い込んでいたのだ。
ドアが閉まった…そして気づく「回送列車」
関西の電車のように内側に開閉ボタンがあるわけでもないため、閉まったドアは開かなかった。寒いから駅員が気を利かせて閉めてくれたのだろうかとポジティブに考えていたが、そんな余裕も束の間だった。巡回中の駅員がやってきて声をかけられた。
「お客様、こちら回送電車となっております。こちらへどうぞ」
え?回送列車?自分が今乗っているのは普通の電車ではなかったのか…。駅員に連れられ、一番先頭の車両へ案内された。
管理部門への確認と「非常用ドアコック」
駅員はその後、管理部門らしきところへ電話をかけて状況を説明していた。
「すみません、点検を行っていたところ、車内に人がいました…」
なんとも恥ずかしい状況だ。しばらくやり取りが続いた後、駅員が非常用ドアコックを使い、ドアを開けてくれた。
非常用ドアコックとは、回送列車や緊急時に使用される装置で、通常のドア開閉とは異なる操作が必要なようだ。
貴重な経験と学んだこと
最終的に、駅員の助けを借りて電車の外に出ることができた。とっさに「すみません」と頭を下げながら飛び出したのを覚えている。
今回の体験を通じて、以下のことを学んだ。
1. 回送列車に人が乗ってしまった場合、管理部門に確認を取ってから非常用ドアコックを使用する。通常のドア開閉とは異なる対応が必要になる。
2. 回送列車は基本的に一般客が乗る場所ではないため、注意が必要だ。特に、電光掲示板に「回送」の表示がなくても、列車が運行中かどうかを確認する習慣をつけるべきだと感じた。
最後に
このようなことが二度と起きないよう、今後は列車に乗る前に「行先表示」や「回送表示」をしっかり確認しようと思う。同時に、駅員には心から感謝している。対応が丁寧で冷静だったおかげで、無事に外に出ることができた。
みなさんも、寒さに負けず、ルールを守って電車を利用してほしい。特に電光掲示板や車両表示だけに頼らず、自分の目で状況を確認することが大切だと感じた。
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