今後の生き方
      はじめに
私たちは今、他人の思考や仕組みに囲まれた「脳化社会」に生きている。
ニュース、SNS、広告、常識――それらはすべて、誰かの頭の中で生まれた「正しさ」や「便利さ」の断片に過ぎない。
しかし、気づけば私たちはそれらを自分の意志よりも優先して生きてしまっている。
そんな世界で本当に必要なのは、誰かの声ではなく「自分の心の声」を聞き続けることだと思う。
それは派手な成功でも、急激な変化でもない。
むしろ静けさの中で、自分の感情や欲望、疲労、そしてほんのわずかな幸せの兆しに耳を傾けること。
この文章は、騒がしすぎる現代において、
「どうすれば自分の感受性を守り、心身のバランスを取り戻せるのか」
という問いに対する、ひとりの人間としての私の試行錯誤の記録である。
他人の脳ではなく、自分の心を羅針盤にして生きていくために――。
脳化社会 ― 他人の思考に支配される時代に生きて
脳化社会について書いていく。
自分以外の誰かの脳が勝手に作り出したものばかりで溢れた腐った社会。
それが、2025年11月の私たちが生きている令和の現代社会。
常識、ルール、お金が蔓延っている。
こんな世界で生きていくのに、一番大事なのは自分の心の声を聞き続けるということ。
どんな自己啓発本も作品も今この瞬間の自分自身のニーズを満たしてくれるわけではない。
共同体感覚 ― 騒がしすぎる世界で心を守る
共同体感覚について語ろう。
人と人とが密集してなんとか暮らしている私たちちっぽけな人間は、共同体を形成している。
どんな共同体であれ、この共同体感覚を持てるかどうかというのが大事になる。
人と人との距離が近いと必ずストレスを感じる。
人がいる場所といない場所がはっきりとしている。
東京一極集中。
みんな同じような欲望を持っている。
くだらない世界だ。
音声アナウンスはうるさい。
この世界は騒がしすぎる。
自分の心の声がかき消されてしまう。
自分が感じたことをリリースしないと、自分の思考が自分を傷つけてしまう。
楽しい娯楽は罠で、ある人にとっては猛毒になりうる。
その時の状況を冷静に分析して、足るを知る精神で楽しむべきだ。
そうしないと、薬が毒に変化してしまう。
思考の外化 ― 内向型人間が自分を保つ方法
思考の外化は重要。
ウォーキング中に、浮かんだ言葉を支離滅裂でいいから、また、小声でもいいから呟くようにすると、心が安定する。
特に自分のようなHSP傾向のある内向型人間にとっては、そのような自分の思考を整理する時間が大変重要になってくる。
その時間がないと、自分の思考が自分を徐々に蝕んでいってしまう。
まずはその状態を回避しなければいけない。
自分のたった一度の人生レベルで大事なことに時間を使う。
内面の清掃 ― 外的依存を減らし、心を整える
外の空間は薄汚れている。
それよりも、家の中の空間を掃除して、自分の心もきれいにしていきたい。
外的な依存を減らす。
内面の充実を増やす。
夜が必ずやってくるというような普遍の真理のみを信じる。
それ以外は残念ながら疑った方が安全。
心の余裕がある時にだけ、普遍の真理以外の対象も信じてみる。
それくらいのスタンスで、この腐った世の中と最低限関わっていこう。
嫌われて孤立するより、嫌って敵を作った方が楽。
気楽に生きていこう。
コントロールできないものに執着しない。
コントロールできるものに対して、自分の貴重な時間を割く。
何に時間を使ったかによって、自分の欲望の色が変わっていく。
自分の欲望をコントロールしたかったら、予定を立てるのがおすすめ。
なりたい自分の状態に向けた予定を立てる。
授業で言う予習のようなもの。
不完全主義のすすめ ― 頼りないカヤックで漕ぎ出す
不完全主義も忘れてはならない。
頼りないカヤックで漕ぎ出す。
死ぬまで永遠に不完全。
であるならば、不完全な状況を楽しむ努力をしよう。
人間関係において大事なのも努力。
お互いを理解し合おうとする努力が大事。
弁論術や外見などのわかりやすいステータスでうまくいくコミュニケーションも多いだろう。
ただし、すべての人に可能なわけではない。
そこは、不平等の世界。
普遍の真理と時間の平等 ― 何を信じ、何を疑うか
時間は平等。
どんな人にも朝が来て、夜が来る。
雨が降って、太陽が降り注ぐ。
自分にとっての太陽は何か?
雨は何か?
それは一人一人違う。
だからこそ、内省の時間が大事。
脳化社会からの脱出 ― 情報の洪水に溺れないために
他の人と比較する時間を捨てて、自分の心の声を聞く環境を整えよう。
家の中でそれが難しければ、人の少ない通りを歩くでも構わない。
とにかく、脳化社会から逃れる時間を作るのは、現代の休息戦略として必要不可欠。
戦国時代のように戦地に赴くような人命に関わる危機がない代わりに、ネットや都市に溢れる情報がじわじわと私たちの心身の健康を蝕んでいる。
お酒やタバコと一緒で、気付かないスピードでゆっくりと私たちの心身の健康を蝕んでいく。
それに注意しなければならない。
失われた感受性を取り戻していく。
自分の心身が発するメッセージ以外は信じてはいけない。
それすらも、誰かから思わされた可能性がある。
だからこそ、静かに自分の内側に入り込める場所と時間を作る必要がある。
長期的な投資としての内省 ― ドーパミンに支配されない生き方
言葉は借り物。
だとしても、内側から溢れ出てくる言葉をキャッチして形にしていく。
それ自体に価値がある。
これは短期的な快楽ではなく、長期的な投資。
長期的な投資の場合、それ自体はあまり楽しいと感じられないことも多い。
短期的な快楽を経験した後は特に、その刺激によって「もっと、もっと」の世界に気づかないうちに突入してしまっている。
そこから抜け出して、しばらく時間を経過させる必要がある。
脳がノーマルな状態になってから、長期的に価値のある行動に取り掛かろう。
短期的な快楽は、全く無くしてしまってもいいくらい。
ドーパミンは、長期的な投資の時間で徐々に出すように、自分の時間の使い方を設計するべき。
誰にも満たせない欲望が、都市やメディアに溢れている。
その呪いに引っ掛かることなく、たった一度の自分の人生を前に進んでいく必要がある。
どうせなら、身軽になって進んでいこう。
自らおもりを背負うような生き方は、しなくていい。
依存と執着の手放し ― 身軽に生きるための戦略
依存先は分散させるべき。
一つの依存先に対する執着を手放すことができる。
そして、有限な自分の時間を有意義に使うことができる。
複数の物語を想像する力 ― 思い込みから自由になる
物語を複雑にする。
一つの事実に対しては、複数の解釈の可能性がある。
そもそも、世の中はとても複雑だから、たった一つの思い込みにとらわれないようにしたい。
そのために、いろんな物語を想像してみる。
終わりに ― 太陽のように確かな「感覚」を信じて
疲れたという自分の感覚は唯一信じられる。
それは、太陽の光と同じ、信じるべきもののうちの一つ。
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