すべては生成途中という考え方を持つと生きやすい
はじめに
最近、千葉雅也さんが2021年に書いた「現代思想入門」という本を読んでいます。
その中で、完成などはなくすべての物事は生成途中であるという考え方が出てきます。
その考え方を日々の仕事や生活に落とし込んでいくと、人生が生きやすくなります。
朝鏡の前で見た目を整えるとき
私は毎朝、シャワーを浴びてドライヤーをかけてワックスで髪型を整えるということをやっています。
そんなとき、なかなか髪型が完成しない…と思うことがあります。
そこで、「すべての物は生成途中である」という考え方を取り入れると、完璧な髪型など存在しないということに気付くことが出来ます。
仕事でタスクを完成させるとき
仕事でやることをTO DOにまとめる人もいるかと思います。
そのTO DOの完了条件がなかなか決めきれないということはないでしょうか?
そんなとき、「完了したとしてもまだ途中である」という考え方を持っていれば、TO DOリストにチェックを付けることができます。
「なぜあなたの仕事は終わらないのか」という本で「すべての仕事は必ずやり直しになる」と書いてあります。
なので、最初から完璧を目指そうとはせず(そもそも完璧など存在しない)、完了条件を決めてTO DOリストにチェックを付けるのがいいでしょう。
完璧など存在しないということを示した作品
ONE OK ROCKの「未完成交響曲」は、未完成であることを歌った曲です。
“100点じゃ無いこの僕に100点つけるのは、他でも無い僕自身だ”という歌詞があります(42秒あたり)
嵐の「trouble maker」の歌詞には、”Are you ready? 完璧なんてない“とあります(1分あたり)
作品ではないですが、Appleのスティーブジョブスが発言した「Done is better than perfect」という言葉があります。
「完璧を目指すよりも、まずは終わらせろ」という意味です。
どんな物事にも改善の余地はある
例えば、電車という仕組みは、満員電車で乗ることが出来ないかもしれないという問題点を抱えています。
実際に私は満員で乗れず次の列車を待った…という経験があります。
このような問題点はあるものの、電車がないという状況から考えてみれば、かなり便利になったのではないでしょうか。
電車がないと、他の交通手段を使用して移動しなければなりません。
すべては途中であるという考え方を人生に活かす
あなたが今どんな状況に置かれているとしても、すべては途中であると考えることが出来るはずです。
その状況がずっと続くわけではないということです。
すべては変化の途中であると考えることで、楽観的になれるのではないでしょうか?
植物は日光と雨を栄養にして成長を続けています。
私たち人間も色々な経験を通して成長していきます。
ずっと同じ状態ではないので、今の状況を悲観せず、目的地をイメージして進んでいきましょう。
動けば景色は変化していきます。
ABC理論
事実は変えられないが、その事実に対する解釈を変えることは出来るという考え方をABC理論といいます。
Aは、Activative event(起こった出来事)
Bは、Belief(信念)
Cは、Concequence(結果)
です。
ここでも、「すべての物事は生成途中である」という考え方を活かすことが出来ます。
先日、自転車に乗る時に、錆びついた部分がズボンに付いてしまいました。
一瞬落ち込みましたが、「一度手洗いして洗濯して、もし汚れが取れなかったら、そこまで目立たないしそのままにしておくか、もうそのズボンは履かなければいいか」と冷静に考えることが出来ました。
ズボンが汚れてしまったという事実は変えることは出来ませんでしたが、それに対する考え方を変えることは出来ました。
自分が変化すると同じ体験をしても違った感情を抱く
10年前によく聴いていた曲を、今聴くとどう感じるでしょうか。
きっと同じ感情は抱かないはずです。
それは10年間の経験によって自分が変化した影響で、同じものに触れてもまったく同じ感情にならないからです。
7つの習慣などの自己啓発本は、1年に1回のペースで読むと、毎年違った感情が得られて面白いかもしれません。
コメントを残す