2026.08.10(月) / 14:27
ソフトウェアエンジニアは、自宅で未来の仕事を練習できる
- ID
- 40494
- Published
- 2026-08-10 14:27
- Modified
- 2026-08-10 14:27
- Author
- khiro
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ソフトウェアエンジニアという仕事について考えていて、大きな特徴に気づいた。
この仕事は、会社の外でもかなりの部分を練習できる。
自宅にパソコンがあれば、今日から試せる。
これはかなり恵まれたことなのではないかと思う。
将来やりたいことを、縮小版で試せる
要件定義をやったことがない。
設計経験が足りない。
AIを使った開発にキャッチアップできていない。
そう考えると、「実務で経験させてもらえる会社を探さなければ」と思ってしまう。
もちろん実務経験は重要だ。
しかし、実務を待つ必要はない。
たとえば自分の既存アプリに一つ機能を追加するだけでも、
なぜその機能が必要なのか。
誰が使うのか。
どんな操作をするのか。
どんなデータが必要なのか。
APIはどうするのか。
DBはどうするのか。
どんなテストが必要なのか。
障害が起きるとしたら何か。
ということを考えられる。
小さくても、
要件
↓
設計
↓
実装
↓
テスト
↓
リリース
という一周を経験できる。
新しいアプリを増やすことだけが個人開発ではない
以前は、個人開発というと新しいアプリを作るイメージが強かった。
でも、必ずしも新規アプリを次々作る必要はない。
すでにあるソースコードを読み直す。
設計を見直す。
不要なコードを削除する。
テストを追加する。
READMEを書く。
機能の目的を文章にする。
AIを使ってレビューしてみる。
これらもすべて開発だ。
むしろ、既存システムに機能を追加したり修正したりする方が、実務に近い場合も多い。
だから今は、作品数を増やすことよりも、一つのソフトウェアを深く理解することに価値を感じている。
paizaは幹の一部
paizaのCランク問題やコーディングテストについても考え方が少し変わった。
これらで問われる力は重要だ。
問題文を読む。
必要な情報を整理する。
処理を分解する。
アルゴリズムを考える。
コードにする。
これはソフトウェアエンジニアとしての基礎力の一つだと思う。
ただ、それが基礎力のすべてではない。
コードを読む力。
デバッグする力。
データベース。
API。
テスト。
Git。
仕様を理解する力。
こうしたものも幹に近い。
一方でFastAPI、AWS、Cursor、Reactなどは、その上に伸びていく枝だと考えると分かりやすい。
枝は時代によって変わる。
数年後には、今とは違うツールが主流になっているかもしれない。
だから枝を追いかけるだけでなく、幹を育てたい。
自宅でできないことを会社で経験する
もちろん、自宅ですべてを再現できるわけではない。
本物の顧客はいない。
何十人ものチームもいない。
大量のデータもない。
何年間も積み上がった巨大なコードベースもない。
部署間の利害関係もない。
本番障害によって本当に誰かが困るという緊張感もない。
そこに実務経験の価値がある。
だから、
自宅でできることは自宅で試す。
自宅で手に入らないものを会社で経験する。
この役割分担でいいのだと思う。
成長は雪だるま式
ここまで考えて、「雪だるま式」という言葉がしっくりきた。
一つの知識を覚える。
実際に使う。
失敗する。
調べる。
修正する。
文章にする。
しばらくして、別の問題でその知識を使う。
すると最初の知識に新しい知識がくっつく。
小さな雪玉が、少しずつ大きくなっていく。
プログラミング学習も、個人開発も、実務も、ブログも別々ではない。
paizaで学んだことをアプリで使う。
アプリで困ったことを記事にする。
記事を数年後に読み返して理解を更新する。
実務で経験したことによって、昔の記事の意味が分かる。
それをまた次の開発に使う。
すべてが循環している。
Euphoriaも雪だるまの一部にする
だからEuphoriaも、ただの日記ではなく、自分の思考とキャリアを育てる場所にしていきたい。
日々感じたことは、そのまま思考のダンプとして残す。
一方で、ときどきそれらを振り返り、
「自分は今どこにいるのか」
「何を目指しているのか」
「何が足りないのか」
「次に何を試すのか」
というキャリア戦略として整理する。
過去に書いた技術記事も整理したい。
ただし、すべての記事を完璧に直す必要はない。
今の自分の方向性につながるものを拾い上げ、現在の理解で更新していく。
Euphoriaは思考の倉庫。
My Portfolioは、現在の自分を見せる展示室。
GitHubは、実際に手を動かしている工房。
そんな役割分担でもいいのかもしれない。
時間は限られている。
だからこそ、全部を新しく作り直すのではなく、これまで積み上げてきたものをつなげたい。
新しい知識を一つ追加するたびに、過去の経験とも接続する。
そうやって雪玉を転がしていけばいい。
いつの間にか、自分が想像していたよりも大きなものになっているかもしれない。