世界は自分中心で回っている訳ではないということをもっと意識すれば、気が楽になる

はじめに

何であの人は自分に対してあんな言動をするんだろう。

なかなか思い通りに行かないな。

生きているとそんなことばかりかもしれない。

そんな時、役に立つ考え方がある。

それは、世界は自分が中心で回っている訳ではないということだ。

「世界が自分中心で回っている」と思ってしまっていることで起こること

世界が自分中心で回っていると思ってしまうと、自分にとって不都合な出来事が起こると感情が乱れてしまう

例えば、職場でこちらから挨拶したのに、返してくれなかった時「なんであの人は挨拶を返してくれないんだ!」と怒り出すかもしれない。

または、電車が5分遅れてしまった時に、自分が急いでいるとしたら「なんでこんな時に電車が遅れるんだよ!」怒り出すかもしれない。

あるいは、自分が取り組んできた仕事を上司に説明したが「さっぱり分からない」と言われてしまった時「なんで分からないんだよ」と残念な気持ちになるかもしれない。

飲食店で店員さんがなかなか近くまで来なくて、注文を伝えることが出来ないという時に「なんで注文を取りに来ないんだよ!」と怒り出す人もいるかもしれない。

どれも自分中心の考えがあるから、起こる感情だ。

実際には世界は自分が中心で回っている訳ではない。

世界は何が中心で回っているか

地球は太陽が中心で回っているが、世界は何が中心で回っているのだろうか?

ここでいう世界というのは、自分を含めた周りの人のことを指す。

人それぞれの中心があるのではないだろうか?

自分中心の人も相手中心の人もいるだろう。

7つの習慣では、原則中心で生きることを勧めている。

主体的に生きるなどの原則を中心として生きていくと、たった一度しかない人生を後悔なく生きられるという考え方だ。

そもそも中心がないという人もいるかもしれない。

その時々の状況に合わせて、カメレオンのように中心を変えているのかもしれない。

中心とは何か

中心というのは、1番大事にしている価値観ということも出来る。

何を価値基準にして言動を選択しているのかということだ。

例えば人と話す時、声を出して笑うことが円滑なコミュニケーションの秘訣で、相手にとっても自分にとってもメリットがあると思っている人は、人と話すときは声を出して笑うことが中心になっている。

話の内容を哲学的に深めていって、議論のような形で一つの事象についての考えを深め合っていくことに力点を置いて、他の人とのコミュニケーションを取る人は、声を出して笑うことは重視していないはずだ。

世界は自分が中心で回っている訳ではないが、自分の人生は自分が中心で回っている

世界にはいろんな人がいて、それぞれ大事にしている価値観がある。

時間の使い方も人それぞれ違う。

だから、世界は自分に都合のいいように出来ている訳ではない

しかし、自分の人生という視点で考えてみると、自分の人生は自分が中心で回っているだろう。

ミセスのダンスホールという曲では、この世界はあなたが主役のダンスホールという歌詞がある。

そう、自分の人生は自分が主役なのだ。

ワンオクのじぶんROCKにも、主人公は一人だけ自分の物語の始まりとある。

また、ニーチェに永劫回帰という考え方がある。

喜びも悲しみも含めてすべてもう一度繰り返してもいいという考え方のことだ。

ミセスのケセラセラでニーチェが出てくる。

自分の人生は、自分が中心で喜びや悲しみを経験しながら、回っている。

世界は自分が中心で回っているわけではないことを意識すると気が楽になる理由

自分の人生は自分が中心で回っていると考えるのが良い。

そのほうがたった一度しかない自分だけの人生に集中することができるだろう。

だが、現実として世界は自分が中心で回っているわけではない

赤ん坊は泣き喚くことで、世界を自分中心で回している。

そんな赤ん坊ですら、親の事情に振り回されることの方が多いはずだ。

お腹が空いているのにご飯を与えられないから、泣き喚いているのかもしれない。

そこで必要になる考えが、世界は自分が中心で回っているわけではないという考え方だ。

いろんな事情を考慮することで、自分中心の考えから逃れることができる

そして、気分良く過ごすことができる

感情的になってしまってるなと思ったら、「自分中心の考えになっていないか?」と自分に問いかけるようにしよう。

例えば、飲食店に入ったがいつまで経っても店員さんが来ないという状況で「なんで早く来ないんだ」と怒り出すのではなく、「今は忙しい時間帯だから少し待っていよう」と店全体のことを考えることができる。

結果的に自分自身の心を落ち着けることができる。

いろんな人の立場が見えてくると、怒っているとしたら、怒りがスッと消えていくはずだ。

これを読んだあなたが、感情に振り回されずに、たった一度の人生をすこやかに過ごせることを願っている。

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