嫌われる勇気

はじめに

最近、マコなり社長の影響で「嫌われる勇気」を読んでいる。

「嫌われる勇気」に書いてあるポイントについて書いていきたい。

主なキーワードは、承認欲求、自己受容、他者信頼、他者貢献感、劣等コンプレックス、優越コンプレックス、課題の分離、共同体感覚。

人生の悩みはすべて対人関係にあるというのが、この本の土台になってるアドラーという哲学者の見解。

承認欲求を0にする

承認欲求とは他の人に認められたいという欲求のこと。

承認欲求が過剰になると他者の期待を満たすだけの人生になってしまう。

例えば、親がお勧めする進路をそのまま進んでいくなど。

自分がやりたいことが親の期待と重なっていればいいが、そうではない場合は、親からの承認欲求を捨てて、自分の心の声に従うべきだ。

人から認められたいという承認欲求を捨てることで心が自由になる

他人から認められる承認欲求よりも、自分を自分が認める自己承認の方が大事だ。

自己受容→他者信頼→他者貢献感

ありのままの自分を受け入れて(自己受容)、他の人のことを無条件に信頼して(他者信頼)、他の人の役に立っているという感覚を得られている(他者貢献感)というポジティブループがある。

まずは、社会の基準から見て自分がどんなに劣っていたとしても、存在のレベルで自分を受け入れることが必要だ。

次に、他の人のことも行為のレベルではなく存在のレベルで信頼(信用ではなく信頼)が必要だ。

信用はお金を払えば自販機の水を買うことができるようなことで、条件付きという意味を持っている。

信頼は、友達のことを信頼しているというような感じで、無条件というニュアンスがある。

自己受容と他者信頼によって、他者貢献感を得るための土台が作られる

例えば、会社という共同体において、自分は有益な存在なんだと感じられることが、他者貢献感を得るということ。

学校の中でも家庭の中でも、街の中でも、地球の中でも、どの共同体でも構わない。

自分以外の共同体の役に立っているという感覚が他者貢献感を得るということ。

存在のレベルで他者貢献感を得ることもできる。

事故によって死ぬギリギリの状態だった人が、生きているということだけで、感謝することができる。

存在しているだけで他の人に貢献することができていると考えることができる。

共同体感覚

他者貢献感を得ることによって、「自分はここにいてもいいんだ」と安心できること。

それが、共同体感覚である。

劣等コンプレックスと優越コンプレックス

収入、学歴、外見、既婚未婚、性格が明るいか暗いか、友達が多いか少ないかなど、他の人と比較できることはたくさんある。

他の人と比べて、自分が劣っていることもあれば優れていることもあるだろう。

健全な劣等感、優越感であれば問題ないが、コンプレックスを抱いてしまうのは問題になる。

人には優越性の追求という本能のようなものが備わっているので、劣等感を感じてしまうのは当たり前だ。

努力するとしたら、昨日の自分よりも一歩先に進むことを意識するのがいい

同じ地上を前に進んでいる人もいれば、後ろにいる人もいるというだけである。

上も下もない。

一つの定規で測ることもできない。

課題の分離

完璧な人間はいない。

みんな課題がある。

結果と人の心はコントロールできない。

コントロールできないものに執着してしまうのを防ぐために、課題の分離という考え方が必要になる。

ここまでは自分の課題、ここからは相手の課題ということだ。

例えば、飲食店の店員をしていたとして、怒っているお客さんが入ってきたとしよう。

そして店内が混んでいて注文を伺いにいく時間が3分くらい遅れてしまい「なんでもっと早く来ないんだ」と怒鳴りつけられてしまったというケースを考えたい。

注文をすぐにもらえるような体制をつくるのは、店長の課題かもしれない。

怒りをコントロールするのは、お客さんの課題。

店員さんがお客さんの怒りをコントロールしようとすること(母親が泣いている赤ちゃんをあやすように)は、できるが、完全にコントロールすることはできない。

馬を水辺に連れていくことはできるが、水を強制的に飲ませることはできないということだ。

嫌われる勇気というタイトルの理由

全ての人の期待を満たすような生き方はできない。

もしそれをやろうとしたら、自分に嘘を付く生き方になってしまうし、みんなそれぞれ違う意見や価値観をもっているから、振り回されてしまう。

だからまずは自分の信念を貫くことを優先して、自分を認めることが大事になる。

その過程で他の人とぶつかって嫌われてしまっても、その自分のことを嫌った人もその人の信念を持って生きているから仕方ないことだ。

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