基本情報技術者 令和元年 秋期 午前の過去問を解いてみた②

はじめに

こちらのサイトから基本情報技術者試験の過去問を見ることができます。

今回、令和元年秋期の過去問を解いてみました。

第二回目は、問11~問20です。

問11

n = 5のとき、if文のn <= 1という条件に当てはまらないので、else文が実行される。

5 + f(4)となる。

f(4)を実行すると、4 + f(3)になる。

f(3)を実行すると、3 + f(2)になる。

f(2)を実行すると、2 + f(1)になる。

f(1)まで来ると、if文のn <= 1という条件に当てはまるので、then return 1という部分が実行される。

全ての値を合計すると、5 + 4 + 3 + 2 + 1 = 15となる。

よって、ウが正解

問12

1秒間の命令実行回数は、クロック周波数[Hz] ÷ 1命令に必要なクロック数[回]で求められる。

「クロック周波数[Hz] = 1GHz、1命令に必要なクロック数[回] = 0.8」であることが、問題文から読み取れる。

1G ÷ 0.8 を計算していく、

1Gは、

なので、以下のように計算できる。

よって、エが正解

問13

まずは、割り込みBが発生する。

1ミリ秒経過後に、割り込みAが発生する。AはBより優先度が高いので、Aが優先される。

このAの処理が完了するのが、1.5ミリ秒経過したとき。

このとき、中断していたBの処理が再開する。

これが完了するのが、2ミリ秒経過したとき。

CPUは、2ミリ秒〜2.5ミリ秒の0.5ミリ秒間使用できる

2.5ミリ秒からAが3ミリ秒まで続く。

3ミリ秒から3.5ミリ秒までの0.5ミリ秒間CPUが使用できる

3.5ミリ秒から4ミリ秒までAの処理が行われる。

4ミリ秒から5ミリ秒までの1ミリ秒間CPUが使用できる

CPUが使用できる時間を合計すると、

0.5 + 0.5 + 1 = 2 となるので、アが正解

問14

デイジーチェーンとは、機器と機器を繋ぐことなので、

イが正解

問15

文章の内容に合うのは、RAID1なので、アが正解

RAIDとは、複数のディスクにデータを分散し冗長性データを付加して格納し、ディスク障害の時にユーザデータの再生を可能とすること。

RAID1は、ミラーリングとも呼ばれ、同じデータを二つのディスクに書き込むことで、片方のディスクに障害が発生した場合でも、データが失われないような仕組み。

参考にしたサイト: RAIDとは:ストレージの基礎知識:技術情報:日立ストレージソリューション

問16

少なくともいずれか一方が正常に動作すればよいときの稼働率は、

1 – (1 – 0.9)(1 – 0.9) で求められるので、

0.99となる。

2台とも正常に動作しなければならないときの稼働率は、

0.9 × 0.9で求められるので、

0.81となる。

それぞれの差は、0.99 – 0.81 = 0.18となる。

よって、ウが正解

問17

(1秒当たりの送信量 – 1秒あたりの受信量) に T秒をかけると、サイズが計算できる。

これがバッファがオーバーフローしないバッファサイズ以下になればいいので、

L >= (S – R) × T という関係式となる。

よって、エが正解

問18

プリエンプティブとは、実行中のタスクを終了させることなく、別のタスクに切り替えて実行する方式。

問題文から、タスクAの方がタスクBよりも優先度が高いことが分かる。

リアルタイムOSは、Bの実行中にAに起動がかかると、Bを実行可能状態にしてAを実行するので、ウが正解

問19

増分バックアップでは、直前に行ったバックアップの後、変更があったファイルのみをバックアップする。

ファイル更新を示す情報があるファイルは、変更があったファイルのことを指す。

バックアップの後では、ファイル更新を示す情報をリセットすることで、バックアップを行ったことが分かるようにしておく。

よって、ウが正解

問20

DRAMとは、揮発性の半導体記憶装置(半導体メモリ)の一種で、Dynamic Random Access Memoryの頭文字を取った名称(参考記事: DRAMとは?メモリを選ぶうえで理解しておきたい基礎知識を解説)。

揮発性なので、電源を切ると記録内容が消えてしまう。 

よって、ウは誤り。

DRAMは、メモリセル構造(情報を記憶、読み書きする最小単位となる回路構成)が単純なので、高集積化することができ、容量あたりの製造コストを下げることができる(参考記事: DRAM(ダイナミックRAM)とは – ITを分かりやすく解説)。

よって、エが正解

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