孤独について

はじめに

孤独は悪いことなのか?

そうは思わない。

孤独があることで他人のありがたさが見えてくる。

孤独は健康に悪い

もちろん、孤独は健康に悪いという事実はある。

以下は、「孤独」が原因で体に表れる5つの症状(ウィメンズヘルス) – Yahoo!ニュースからの引用だ。

孤独を感じて落ち込むと、睡眠パターンが乱れたり、不健康な行動が始まったりする。それで気分がさらに落ち込み、心と体の状態が悪化するという悪循環。
孤独は心血管系の疾患に関係している。これは孤独を感じると、ストレスホルモンのコルチゾールが増加するから。

この結果は、不安や仕事のストレスが体に与える影響と似ている。また、アメリカのハーバード大学の論文によると、孤独は喫煙と同じリスクを心臓にもたらすそう。
孤独感が強い人には、そうでない人に比べて体内の炎症が多く見られました。裏を返せば、社会とのつながりを強く感じている人は、体内の炎症が少ないということです
3年というフォローアップ期間を通して、孤独と社会からの孤立は、どちらも認知機能の低下に紐づいていることが分かった。また、社会参加の推進と心の支えになるような人間関係の維持は、認知機能の低下を防ぎ、そのリスクを下げるうえで役立つ可能性がある
「孤独は主観的な経験です」とクオルター教授。「『人と一緒にいても寂しい』という言葉がありますよね。大勢の人に囲まれて、はたからは寂しそうに見えないけれど、実は寂しい。それに他人が気づけないケースは多々あります。孤独は恥という誤った概念がはびこっているせいで、みんな口に出せないのです」
「一番よいのは対面で、次によいのは電話です」とホール教授。ビデオ動画は意外と満足度が低い。「セットアップにも、接続をキープするのにもエネルギーが要りますからね。電話して、ちょっと話すような手軽さはありません」。その次はSMS(ショートメッセージ)とチャット、そして最後がSNS。
この時世だからこそ、ソーシャルライフのルーティンは意図的に立てなければなりません。仕事やワークアウト、食事と同じように、身近な人との関係もルーティンを通じて育むべきです。家族や友達と積もる話をする日を予定に入れて、つながりの基盤を固めましょう。そして、いざ孤独感に襲われたら、それを合図につながればいいのです。

孤独感が問題

狩猟採集生活が長かった人間にとって、孤独は死を意味する。

ただ、現代では一人になったからといって、死ぬわけではない。

孤独感が問題なのであって、一人でいること自体は全然問題ではない。

むしろ人間は一人で生まれて、一人で死んでいくものだ。

孤独と向き合うことの重要性

他人に依存するよりも、たった一人で自分だけのたった一度の人生と向き合うほうが大事に思う。

ニーチェは隣人愛を否定している。

孤独を肯定しているとも捉えることができる。

以下は、3分でわかる!ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』 | 読破できない難解な本がわかる本 | ダイヤモンド・オンラインから引用した。

「隣人愛」はキリスト教の価値観でしたが、これは偽りの態度であり、隣人に対する愛ではなく、未来に出現する超人への「遠人愛」について説きます。これも人々はわかってくれません。
ツァラトゥストラは「超人」を教えるべく、「永遠回帰」と「運命愛」の思想を広めようとするのです。この世界には、「神の創造」による始まりもなければ、「最後の審判」という終わりもありません。キリスト教では、神の国を目指して過去から未来への直線的な世界観がありました。しかし、神が死んだニヒリズムの世界では、生が意味も目標ももたず、創造と破壊を無限に繰り返す円環状の世界となります。
何度も繰り返される無意味な人生を「これが生だったのか、それではもう一度!」(同書)と受け入れるのです。そういう態度をニーチェは「運命愛」と呼び、そのように生きうる人を「超人」と呼んだのです。
苦しいことがあったら「これを無限回繰り返せるだろうか?」と自分に問うてみよう。たいていは「とんでもない!」と思うが、そこを頑張って、「これが人生だったのか、よしもう一度」と肯定する習慣をつけるとよいだろう。

友達といつも一緒じゃないとだめ?

義務教育があるおかげで、友達という存在が生まれる。

友達と一緒に過ごさないとだめなのか?

いや、友達ではなく仲間がいればいい。

直接言葉を交わさなくても、好きなアーティストでもいい。

自分が心地よく過ごせる相手を見つける旅に出よう。

行きたい方向に向けて進んでいき、その過程で関わる人を大事にしていく。

以下は、友だちって本当に必要ですか? | 京都精華大学からの引用だ。

まず、私は、「友だち」のかたちは、ひとつではないって思っています。
たとえば、あなたが「いま、自分はひとりでいたい、そっとしておいてほしい」ときに、「それもありだな」と思って、そのあなたの思いを尊重してくれる友だちであれば、別に「いてもいい」のではありませんか。
その一方で、空気を読んだり、LINEをすぐに返さなければいけないとか、そういうややこしい気遣いばかりで疲れるような相手は、ほんとうにあなたにとって大事な友だちなのでしょうか?
こういうかたちで考えていくと、「友だちって本当に必要?」という質問の仕方よりも、もしかしたら「私が私らしく生きていく上で、大切にしたいと思えるような友だちって、どういう人なんだろう?」という風に質問をしたほうが、何か、解決策、解答が見えてくるかもしれませんね。
また、その解決策、解答も「私が私らしく生きていく」ことを軸にして考えればいいので、たとえば高校生のときの私、大学生のときの私、就職してからの私、年老いてからの私・・・というかたちで、その時々の「私」の姿にあわせて、いくつもの道筋があってもいいのではないかと思います。
「友達」はいたほうがいいと思います。ただ、一緒にいて「ひとりの方が本当は気楽」と自分が思ってしまう人達は「友達」ではなく「知り合い」です。そもそもLINEの返信が遅い程度で関係が悪くなるような人達は「友達」ではありません。残念ながら学校は狭い世界なので「知り合い」とも上手く付き合わなくてはなりませんが。
小学校から中学校、高校と自身の世界が広がったように、これからいろんな人と出会う機会がどんどん広がります。今は「友達」がいなくても、これから心を許し合える「友達」と出会えるかも。

世界はひろい。
あなたが不必要だと思うものは捨てれば良いのです。いらないものをたくさん持っていてはここぞというときに手に入れることはできません。どうか自分を信じてあげてください。

自分が満たされている状態で初めて他人を満たすことができる

満たされた心のコップでしか他人を満たすことはできない。

他人に何か与えようとする前に、自分の人生を責任を持って生き抜いていく。

心のコップ理論についてマコなり社長が感動的なプレゼンをしている動画はこちら。

この社会で生きている限り誰かとの繋がりは必ず発生する

時には孤独になったとしても、社会で生きている以上、他人にお世話になっている。

会社の人々とチームで業務を行うことで、毎月のお給料をもらい、そのお金をスーパーの店員さんに渡すことで、食料を確保し、生きていくことができる。

他人と直接的に話をしなくても、誰かが作った作品に思いを馳せて、作者と心の対話ができる。

あるものを数えて生きていく

無いものではなくあるものを数えよう。

空を見上げれば、この球体の地球で生かされていることに気づける。

太陽があるおかげで地球に生命が宿り自分が存在している。

それだけで奇跡的なことで、十分感謝できる。

Life isという曲に「just count the bressings(感謝できることを数える)」という歌詞がある。

幸せに生きていくために、大事な考え方だ。

2023年10月22日 追記

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