タスクを分割する
はじめに
「困難は分割せよ」
これは、哲学者ルネ・デカルトの言葉だ。
大き過ぎるタスクを目の前にすると、私たちは萎縮してしまう。
この記事では、私が普段、仕事中に行なっているタスク管理術を紹介したい。
半分にしていく
マニャーナの法則について書かれた以下の本で、タスクをどんどん半分に分割する方法が紹介されていた。
資料作成というタスクがあるとすると、「自分の作業」と「関係者への共有」と半分に出来るだろう。
自分の作業をさらに半分にすると、どうなるだろうか?
「まずは全体をさらっと仕上げる」、「ネットで情報を調べて間違っている情報を修正する」というように半分にできるかもしれない。
必ずしも半分にする必要はない
とにかく分割して視覚化することが出来ればいい。
「タスクの完了というゴールに向けて、ステップを細かく見える化しましょう」ということだ。
例えば、東京に旅行に行こうとする時、新幹線の切符を買って、スーツケースに荷物を詰めて、行く場所をリストアップして、というように、分割して考えるはずだ。
仕事でも、それと同じことをやりましょうということだ。
半分というのは、きっちり半分というわけではなく、大体で構わない。
あまり神経質になりすぎないほうが、頭が働く。
タスクを分割するよりも大事なこと
「なぜそのタスクをやるのか?」という問いに答えることが最も重要だ。
部下として働いていて、上司から指示をされたら、「上司から指示をされたから」というのが、最も簡単に出せる答えだ。
それでもいいが、会社の全体の動きを理解して、「取引先と〇〇日までの納期で約束した案件があって、それに間に合わせるために、このタイミングでこの作業を終わらせる必要がある」という理由づけが出来ればモチベーションが上がるはずだ。
終わりを思い描くことも重要。
そのためには、休んで「ぼっー」とすることも必要だ。
モグラ叩きのように目の前の作業に心を奪われていたら、終わりを思い描くことなど到底できない。
DMN(デフォルトモードネットワーク)を活性化させて、自分の心の奥底にある声に耳を傾ける時間を意識的に確保しよう。
そして、それを実現するための具体的なステップを考えていく。
このときに、「タスクを分割しましょう」ということを言っている。
タスクのゴールと理由が明確であれば、具体的なステップはポンポン出てくるはずだ。
タスクに取り掛かるモチベーションが湧かない理由
生きづらさを自分流で整えるに書いてあったことを紹介する。
モチベーションとは犬のようなもの。まっすぐに歩いてくれればいいが、道草を食ったり、座り込んでしまったりする。
タスクにおいても、まさにこれが当てはまる。
なぜ、あなたの心は座り込んでしまうのか?
ゴールまで、一直線に進んでいけない阻害要因は何か?
そんなことに思いを馳せてみよう。
私の場合、年間契約してしまったACFの購読を解除するというタスクをやるべきだと分かっていて、取り組めていない。
この場合の阻害要因は、今、他のもっと重要なタスクに取り掛かる時間が減ってしまうのを恐れているということが挙げられる。
また、次の支払いが、6月なので、緊急性がそこまで高くないということや、そのまま解除してしまっていいのか、サイトに実装しているため、以前のクライアントに確認を取ったほうがいいのではということもあるため、タスクに取り掛かるのを躊躇っているという現状がある。
4月中には終えたい。それで十分間に合う。
淡い希望こそがその希望を粉砕
UVERのENという曲に、「淡い希望こそがその希望を粉砕」とある。
この真意は、希望がいくつかある中で、中途半端な重要度の希望が一番やりたいことを阻害しているということだ。
一番やりたいことをする時間を、中途半端にやりたいことが奪っているということ。
数あるタスクの中で、最も重要なタスクは何かを見極めよう。
睡眠、食事、運動も、知り合いに連絡を取ることも、ブログを書くことも、職場の仕事も、将来に向けた勉強も、転職活動も、健康診断の再検査の予約も、家事も、すべてタスクという抽象語で言い表すことができる。
正直、無限にあるタスクの中から、今一番重要なタスクを見極めるのは難しい。
頭に思い浮かんだものから、どんどん片付けていくのもいいだろう。
しかし、時間は有限なので、明らかに、重要度が高いタスクからこなしていったほうが効果的だ。
普段から複数のタスクを羅列して、重要度に合わせて優先順位をつけることで、徐々に自分の本当に一番やりたいことが見えてくるだろう。
紙に書くと視覚化できるという点でいい。デメリットは、紙とペンを取り出す手間がかかるということ。
頭の中で優先順位を0秒で行うことができれば最高だ。
紙とペンがあるときは、訓練として活用しよう。
例えば、このブログ記事を書く時は、以下のようにタスクを分割した。
人と話している時は、会話の中で、その作業を行うのもいい。例えば、友人と旅行の計画についての話をしているときに、色々とお互いに行きたい場所があって、なぜそこに行きたいのかを話し合うことで、重要度を理解して、優先順位の相談をすることができるだろう。
最後に
これを読んでいるあなたが、たった一度の人生で、あなたにとって最も価値のあることを見極めて、それに時間を使えることを祈っている。
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