金銭面でフリーランスのデメリットとメリットを考えてみた
はじめに
私は2020年からWEBサイトのコーディングなどを行うエンジニアとして、フリーランスをはじめました。
現在まで、いくつかの案件に関わってきて納品を行い収入を得てきました。
その中で感じたフリーランスとして収入を得ていく上でのデメリットと、それを裏返して考えた時のメリットについて書いていきます。
デメリット
以下のデメリットがありました。
- 納品するまで報酬が発生しない
- 依頼→見積もり→発注の流れに従わないと納品したのにも関わらず報酬が発生しないこともある
- 案件に当初予定していたよりも多くの時間がかかってしまったとしてもその分を請求するのが難しい
- 自分が欲しい金額と相手が支払ってもいいと考えている金額のバランスを取るのが難しい
- 成果物ごとに都度報酬が発生するため収入の見通しが立たない
納品するまで報酬が発生しない
会社員のように毎月25日あたりにお給料が振り込まれるという訳ではなく、成果物の納品があった月の翌月末に報酬が支払われます。(支払い時期は会社によると思います)
納品まで思っていたよりも時間がかかってしまい、翌月に入ってしまったら、支払い時期が1ヶ月遅くなるということになってしまいます。
依頼→見積もり→発注の流れに従わないと納品したのにも関わらず報酬が発生しないこともある
相手が相談のつもりでお願いしたことでもこちらにとっては仕事と認識することがあります。そして、「完了しました!」と仕事の完了をお知らせして、「金額はこのくらいです。」とお伝えする訳ですが、「仕事とは認識していなかった。」と言われることがありました。
こちらとしては、仕事をしたのに報酬が支払われないのは納得できないところですが、相手にとっては軽い相談のつもりだったので、そのように発言されたのでしょう。
また、その方はWEB制作会社に毎月定額で料金を支払っており、その範囲内でやってくれると思っていました。(私はWEB制作会社から発注を受けていました)
そして、WEB制作会社の方は先方に料金を請求したかったが、私が先に仕事をしてしまったので、そのタイミングを逃してしまったということがありました。
自分のことだけではなく、先方とWEB制作会社も合わせた全体の動きを考えながら仕事を進めていく必要がありました。
案件に多くの時間がかかってしまったとしてもその分を請求するのが難しい
見積もりを提出して実際に取り組んでみたところ、思った以上に工数がかかるといったことがよくありました。
そういった場合に、「思っていたよりも工数がかかってしまったので、追加で見積もりしても大丈夫でしょうか?」と相談するとほとんどの場合、断られます。
調整してくれる方もいましたが、基本的には最初に合意した金額の範囲内で納品まで仕事を行うことが求められます。
なので、見積もりは慎重に行なったほうがいいです。
何にいくらかかるのか明確になっているといいと思います。
思っていたよりも工数がかかり、追加で見積もりをお願いしたい場合は、相手に納得してもらえる根拠が必要です。
追加の工数が明確であれば問題なく見積もりできました。
また、相手との信頼関係も必要ですね。
自分が欲しい金額と相手が支払ってもいいと考えている金額のバランスを取るのが難しい
相手(発注者)が支払ってもいい金額は相手の基準で決められています。
相手がこのくらいの難易度(作業量)ならこの金額だろうという感じで決めているかと思います。
それに対して自分が実際に取り組んでみてどのくらい時間がかかるのかというのは、実際に取り組んでみないと分からない部分も多いです。
また、発注者はなるべく安く発注したいと思う傾向にあり、受注者はなるべく高く受注したいと思う傾向にあるように感じます。
自分の利益をしっかりと確保しつつ、相手の経済状況にも配慮するというのが難しいです。
成果物ごとに都度報酬が発生するため収入の見通しが立たない
会社員のように月〜金まで決められた時間に働いて固定の給料が振り込まれるという訳ではないので、依頼があまり来なかったり、少額の案件ばかりこなしていたら安定した収入の見通しが立ちません。
成果物ごとではない月額の案件だと毎月の安定収入を確保できますが、交渉力が必要になりますね。
メリット
これまで述べたデメリットを裏返して考えると、以下のようなメリットがあるかと思います。
- 先月頑張った分が翌月に反映される
- 調整能力が鍛えられる
- 少ない時間で多くの収入を得られるチャンスがある
- マーケット感覚が鍛えられる
- 成果物の量と価値を増やせば収入を増やすことができる
先月頑張った分が翌月に反映される
納品するまで報酬が発生しないということは、納品すれば報酬が発生するということです。
そして、たくさん納品すれば来月末のお楽しみが増えるということになりますね。
関係者との調整能力が鍛えられる
先方から依頼があって見積もりを出して発注をもらってから仕事に取り掛かるという流れを意識することで、報酬が発生するため、
- 見積書を作成して提示する
- 発注を受ける
というプロセスを経験することができます。
これによって仕事をする上で必須のスキルである関係者との調整能力が磨かれます。
少ない時間で多くの収入を得られるチャンスがある
案件に多くの時間がかかってしまったとしてもその分を請求するのが難しいということは、少ない時間で納品できたら、最初に提示した金額を貰えるということです。
思ったよりも早く納品できたからといって、料金を安くする必要はありません。
最初に両者が同意した金額で仕事をして納品すればいいのです。
マーケット感覚が鍛えられる
自分が欲しい金額と相手が支払ってもいいと考えている金額のバランスを取るのが難しいということは、需要と供給を見極めて価格設定ができるということです。
深夜に緊急で対応して欲しいなどと相談された場合は、その分の料金を上乗せしても納得してもらえるでしょう。
需要や成果物の価値によって価格を決めることができるという意味で、マーケット感覚を鍛えることができます。
自分次第で収入を伸ばすことができる
成果物ごとに都度報酬が発生するため収入の見通しが立たないということは、成果物の価値と数を増やせば収入を好きなように伸ばすことができるということです。
希少価値の高いスキルを身につけるための努力を継続することや、営業を続けることで収入を伸ばすことができるはずです。
コメントを残す